はじめに
当院の特徴は
◆訓練を受けた専門医が施行
◆検査は短時間で終了
◆2種類の鎮静剤を使用
◆熟達した手技で苦痛を限りなく少なく
◆複数の専門医によるWチェック
◆午前中にすべて終わる枠を新設しました
この検査(大腸カメラ)は、かなり侵襲的な検査ですので、施行してくれる医師を慎重に選ぶべき検査です。
大腸内視鏡は、「内視鏡専門ではない医師」「消化管が専門ではない医師」「肝臓など他の臓器が専門の医師」が片手間に習得できる手技ではありません。
まずはお気軽にご相談ください。
☎03-5638-1241
検査までの流れ
当院での大腸カメラの「予約」「検査」「結果説明」は次のような流れになっていきます。
Step
【最初の来院】
予約不要です。初診の方は午前は11:30まで、午後は17:30までにお越しください。
- 大腸カメラの予約(看護師が日程の調整を致します)
- 鎮静剤の使用の有無を決定
- 大腸カメラ前日・当日の注意点を説明
- 感染症採血
- 検査同意書の説明と記入
- 腸管洗浄液の作り方と飲み方の説明(別日の場合あり)
Step
【検査当日】
- 大腸カメラ(医師の判断により病理検査などを追加)
- 検査後はリカバリールームで鎮静剤からの覚醒
- 大まかな結果説明
Step
【結果説明】
複数の専門医によるダブルチェック後、最終的な「診断」と「所見」のご説明をします。
- 病理結果の説明
- フォローアップ期間の決定
次回検査は「1年後に必要」なのか、「3年後でよい」のか、または「しばらく必要ない」のか、ご説明します。
まずは診察(診察の予約は不要)で来院して頂き、大腸内視鏡の検査予約をしてください。
事前準備や採血が必要なため、来院当日の内視鏡検査は行っておりません。
費用
基本的に、すべて保険診療となります。
検査内容 | 大腸内視鏡(大腸カメラ) |
---|---|
1割負担 | 3,000円程度 (病理組織検査をすると+4,000円程度) (医療費は消費税非課税) |
3割負担 | 8,000円程度 (病理組織検査をすると+11,000円程度) (医療費は消費税非課税) |
大腸カメラとは(概要)
肛門からスコープをいれて、大腸がんや大腸ポリープを発見するための検査です。スコープは約1.5mお腹の中に入ります。現時点では、大腸がんを見付けることにおいて、この検査以上に優れた検査は存在しません。
その一方、大腸カメラは、被検者に対し「侵襲的な」検査に分類されます。患者さんが、「つらい思い」をする可能性が高い検査です。
担当する医師の技量が大きく関わってくるのもこの検査の特徴です。せっかく大学病院などの大きな病院を受診しても、技術の稚拙な医師に検査をされて、「痛かった」「苦しかった」などの感想が聞かれたり、口コミされたりするのはこのためです。
また、評判の名医やスペシャリストと呼ばれる医師が検査を施行しても、「まったく痛くない」「まったく苦しくない」というのはなかなか難しい手技です。それでも、色々な工夫をして、医師がさらに手技を磨いたり、麻酔や鎮静剤を駆使したりして「苦痛を最小限に減らす」というのは可能です。
当院では、検査後に「寝ている間に検査が終わっていた」「胃カメラより大腸カメラの方が楽でした」と患者さんに言って頂けるよう常に努力しています。
当院の大腸カメラの特徴
当院の大腸内視鏡の特徴は、
患者さんの苦痛を「最小」にすることに対し、常に「最大」の努力をしていることです。
鎮静剤を2種類使います
静脈麻酔には、ペチジン塩酸塩+ミダゾラムの2剤を使用し、患者さんの負担の軽減を第一に考えております。注射をした場合、検査後の車の運転や自転車・バイクの運転はできません。
おすすめは、上述した「鎮静剤2種類を静脈注射して行う方法」ですが、「鎮静剤なし」での検査も可能です。車で来院しなければならない方、検査後の夜に重要な会食や仕事がある方、などはこの方法を選択されます。
訓練を受けた専門医のみが施行致します
当院の内視鏡担当医は、日本消化器内視鏡学会の専門医です。または内視鏡専門施設(慈恵医大内視鏡科・癌研有明病院消化器内科)が行っている「内視鏡検査技術認定試験」に合格している医師です。
熟達した手技で検査の苦痛を限りなく少なく
当院の大腸内視鏡の深部挿入法は、「軸保持短縮法」もしくは「二木会流ループ形成解除法」を採用しています。
検査は短時間で終了します
平均の検査時間は15分程度(挿入(回盲部到達時間)3分、観察12分)です。検査が短時間で終了します。
当院でのCSが2回目以降の患者さんは「大腸ポリペクトミー」が可能です。
当院で1回以上の大腸カメラの受診歴があり、そのフォローアップ目的の患者さんは大腸ポリペクトミーが可能です。
ただし、「10mm以上」「有茎性」「多発」に対するポリペクトミーは施行できないことがあります。その場合、入院が可能な内視鏡専門施設(慈恵医大内視鏡科、癌研有明消化器内科)にご紹介させて頂きます。患者さんの安全を第一に考えていますのでご理解の程お願い致します。
大腸内への送気は炭酸ガスを使用することが可能です
腸管内への送気に炭酸ガスを使用することで、検査後の苦痛を大幅に軽減することが可能となります。 炭酸ガスは、空気に比べて腸管内で速やかに吸収される特性(空気のおよそ200倍)があります。 つまり、腸管内に長時間空気が残らないために、「お腹の張り」「痛み」「違和感」を和らげる効果につながっています。
当院では、高齢の方や腹部手術歴の方に炭酸ガスを使用しております。
午前中にすべて終わる枠を新設しました
便秘のない方に限ります。
サルプレップという効果の高い腸管洗浄液を使用します。
注意点
- 大腸カメラは丸一日かかる検査です。他の検査との同時施行はできません。
- 当院は「腸管洗浄液を飲むスペース」をご用意しておりません。基本的には全員ご自宅で下剤を飲んで来て頂くことになります。ご自宅での前処置が危険と判断される方や75歳以上の方は、当院での検査をお断りすることがございます。
- その他、前日の食事・腸管洗浄液の作り方・飲み方については当院看護師が丁寧に説明致します。説明には30~45分程度の時間がかかるため、混雑する土曜日午前の「飲み方説明」は行っておりません。ご理解の程をよろしくお願い致します。
- 「腸管洗浄液の飲み方説明」の詳細な説明に関してはコチラへ
- 腹部手術歴があったり、強い便秘のある患者さんは、鎮痛剤の効果が減弱することがあることをご承知おきください。
おわりに
当院では、検査での患者さんの身体的負担軽減を第一に考えています。
この検査(大腸カメラ)は、施行してくれる医師を慎重に選ぶべき検査です。
昨今は、「内視鏡専門ではない医師」「消化管が専門ではない医師」「肝臓など他の臓器が専門の医師」が、軽い気持ちでこの検査を施行するケースが目立ちます。当然、「腸に穴が開いてしまった」「出血が止まらずに入院になった」などトラブルも多く発生しています。
大腸カメラは
- 上手な医師に
- 症例数の多い施設で
- 自分に合ったやり方(鎮静剤あり)で
やってもらいましょう。
当院は江東区の消化器内科です。
都営新宿線・半蔵門線「住吉駅」徒歩2分の医療モール内にありアクセス便利です。
近隣の江戸川区・墨田区からはもちろん、東京都外の千葉県や埼玉県からも多くの患者さんが来院されます。